ジム・クレイマーの投資戦略B

大変長い間、デイリーアイを更新できずに
申し訳ありませんでした。
「実は、大型連休でちょっと、旅行に・・・」
などと言ってみたいところですが、
ずっと、仕事で出張に出ておりました。

さて、今日は、ジム・クレイマーの投資戦略の最終回、
「トレーディングの基本10ルール」
をご紹介します。

その前に、クレイマーがトレーディングで
重視しているポイントについてご紹介しておきます。

シリーズの初回で
「クレイマーのトレーディングではチャートは使いません」
というお話をしました。
彼は、「チャートは頻繁かつ多数の間違った
売り買いのシグナルを出す」と考えているからです。

では、何を重視しているのでしょうか。
それは、「景気変動と株価変動の関係性」です。
景気の上昇期、ピーク期、下降期、ボトム期にそれぞれ、
相対的に上昇、あるいは下降するセクターや銘柄があり、
そのパターンには規則性があるというのです。

景気変動の循環を引き起こす重用な1つの要因として
政策金利の変更があります。
その政策金利の変更局面別に
具体的な業種やセクターをご紹介していきましょう。

■金融緩和局面 → 景気下降期
高PER銘柄、銀行・ノンバンク、小売り、住宅、
自動車など「買い」

■金融緩和政策出尽くし局面 → 景気ボトム期■
低PER銘柄、紙パルプ、化学など「買い」
医薬品、スーパーなど「売り」

■金融引き締め局面 → 景気上昇期■
重厚長大、金属、鉱山など「買い」
金融、住宅、小売り、自動車など「売り」

■金融引き締め終焉局面 → 景気ピーク期■
紙パルプ、化学、重厚長大、金属、鉱山など「売り」
医薬品、スーパーなど「買い」

これで、ワンサイクルというわけです。

では、次に「トレーディングの基本10ルール」
をご紹介します。

1.トレーディングは長期投資と混同するべからず
  トレーディングで買った銘柄が思い通りに
  値上がりしないからといって、決して長期保有に
  切り替えてはいけない。

2.最初の損失は最後の損失
  トレーディングはある仮説に賭けて行うものであり、
  それが外れて損失が出たときは直ちに売却、
  損失を確定し、手じまわなければならない。

3.発生した損失は実現するべし
  値下がりしたトレーディング銘柄ははっきり失敗と認識し、
  傷が大きくならないうちにさっさと損切りする。

4.欲張って、持ちすぎ、損失に終わらせるな
  トレーディングで買った銘柄が予想以上に
  上昇したからといって、決して長期保有に切り替えては
  いけない。往々にして損失に終わる。

5.「耳寄りな話」に耳を貸すな
  
耳寄りな話を流す連中は、ほとんど誰かに
   株を買わせたいのっぴきならない事情を
   抱えているものだ。

6.売って初めてもうけたと言える
  売却して利益が出て初めて、トレーディングが
  うまくいったと言える。含み益の間はもうけと考えるな。

7.損失の出ている銘柄に全力を注げ
  うまくいっていない銘柄の処理に専念すべきだ。

8.すべてチャンスを取ろうとするな
  特に相場が強いときは、トレーディングの好機は
  無数にある。しかしムードに流されて軽率に手を出した
  トレーディングはたいてい失敗に終わる。

9.メディアのヘッドラインで売買すべからず
  メディアの企業見通しに関する報道は、
  しばしば間違っている。個々の銘柄の実態は、
  自分でホームワークをこなして調べるべきだ。

10.相場に便乗するトレーディングに走るな
  「みんなが買っているから買いだ」という
  ゲームに参加しても、絶対に成功しない。

最後にもう1度、重用な投資法則を確認しておきましょう。
「資金の8割は優良銘柄に投資しておき、
2割で思い切った投機を行うべき」
でしたね。
トレーディングは2割の範囲内でというのが、
クレイマーの基本的な考え方です。

(2009/5/8 記)