消費者を呼び込むアイディア

ずい分長い間、デイリーアイをアップできず、
申し訳ありませんでした。。
仕事の量が増えてしまっため、
こまめに更新することが難しい状態なので、
今後は、できる範囲でやっていきたいと思います。

さて、今日は、消費者の物欲が低下する中で、
どうやって、企業が生き残っていくのか、
その具体的な取組みをご紹介したいと思います。

昨年12月27日からイトーヨーカ堂では、断続的に
「下取りセール」を実施しています。
5000円以上の衣料品を購入したお客様を対象に
不要なコートやハンドバッグなど5品目について、
1点当たり1000円で買い取るという取組みです。

社内では、「うまくいくはずがない」という
否定的な見方が多かったそうですが、
いざ、ふたを開けてみると大盛況。

新品のブランド品のバッグや
カシミアのコートなどの高級品が次々に持ち込まれ
腰を抜かしたのだそうです。
しかも、お客様は、
「下取ってくれてありがとう」と
頭を下げていくのだそうです。

まあ、初回のご祝儀かと高をくくっていたら
回数を重ねるごとに利用者が増え、
実施回数も6回を越えています。
下取り点数も初回の10万点から、
6回目に100万点の大台に乗ったとのこと。

ヨーカ堂の成功を見て、小田急百貨店、大丸、
松阪屋、そごう、西武百貨店、ビッグカメラなど、
他の流通業者でも同様のセールを行い、
実績をあげているのだそうですよ。

単純に「買わせる」戦略から、
消費者にとって、「必要な体験」を売って、
顧客を呼び込むマーケット戦略をうっている
企業もあります。

パナソニックでは、「ドリームカー」で、
「家電製品の体験」を売っています。

ドリームカーは移動式の展示スペースです。
このスペースを利用して、
大型テレビ、オール電化の住宅設備、IHキッチン、
マッサージチェアなど
テーマごとに商品を搭載し、
パナソニックの地域販売店や公民館などで、
商品を披露し、実際に体験してもらうという
試みを行っています。

たとえば、IHクッキングヒーターを使った
ミニ料理教室を開催します。
講師役の女性スタッフが
「水っぽくならない野菜炒めの作り方」とか、
「からっと揚るから揚げの作り方」などの
料理のコツを交えながら、
IHクッキングヒーターの使い方を伝授します。

ある店舗では、
IHクッキングヒーターの購入者の8割が
「体験」がきっかけとなり、
購入につながったそうです。

中古の高級ブランド品を売買する大黒屋(福岡市)は、
今年3月から同社の通販サイトで
ブランドバッグのレンタルを開始。
期間は10日から最大で90日まで延長できます。

ウェブサイトには、
ルイ・ヴィトン  10日間    2900円
シャネル     10日間    7900円
エルメス     10日間  45,000円
などと、写真と共にレンタル価格が掲載されています。

レンタル料金は商品販売価格の4〜5%で計算し、
レンタル後、気に入ったら、
購入することも可能となっています。

仮に10万円のバッグを5000円でレンタルしたら、
レンタル後、残りの95,000円を支払えば、
購入完了というわけです。

サービスを開始してから1ヶ月が経過し、
100点の商品を貸し出し、うち10点がレンタル後の
販売につながったそうです。

大黒屋では、リーマンショック後の10月以降、
ブランド品の販売額が20%以上も落ち込み、
苦肉の策として生み出したのが、
このレンタル事業だったのです。

知恵を使わないと生き残っていけない
厳しい時代がやってきたのですね。
でも、発想を転換すれば、
いろいろと、おもしろいことができる
時代であるともいえると思います。

(2009/6/4 記)